海には「満ち潮(満潮)」「引き潮(干潮)」の状態があります。

「引き潮(干潮)」のときは、海水が引き、浅瀬があらわれ、
時期によっては潮干狩りなどを楽しむことができます。
「満ち潮(満潮)」になると、その浅瀬は海水で隠れてしまいます。

この「潮の「満ち引き」は一体どうしておこるんだろう?」
ということを解説します。



この潮の満ち引きは「月の引力によっておこっている」のです。
それではこのことを、下の図を使って説明してみましょう。

物が二つ以上あると、その間にはお互いに引き合う力(万有引力)が発生します。
この力は、お互いの質量が大きければ大きいほど強くなるという性質があります。
地球と月のように大きなものになると、その間で引き合う力はとても大きくなるのです。









月の引力によって、海水は月のある方へと引き寄せられます。
そして、海水が引き寄せられたところは「満ち潮(満潮)」となり、
海水の少なくなるところは「引き潮(干潮)」となるのです。


また、地球は自転をしていて、月は地球の周りを公転しています。
この、地球の自転と月の公転によって、
地球と月の位置関係は刻々と変化しています。
この位置関係の変化によって、海水が引き寄せられるところも、
図の@、Aの様に常に変化しています。


このように、地球の自転と月の公転が日々繰り返されることによって、
潮の満ち引きも毎日繰り返されるのです。






それでは続いて、
「大潮」「小潮」という言葉を聞いたことはありませんか?
「大潮」とは、潮の満ち引きの差が一番大きくなることで、
「小潮」とは、潮の満ち引きの差が一番小さくなることです。


今度は、この「大潮」と「小潮」について考えてみましょう。

「大潮」、「小潮」がおこされる原因は、太陽の引力なんです。
月に比べて、はるか遠くにある太陽までもが、この地球に影響を及ぼしているのです。



それではまず「大潮」について考えてみましょう。

大潮のときの、地球と太陽、月の関係を図にすると、下の図ような感じになります。










地球、月、太陽が一直線上に並ぶときが「大潮」となるのです。


この状態になると、

海水は「月の引力+太陽の引力」の二つの力で引き寄せられることになります。

通常よりも多くの海水が引き寄せられ、
満ち潮と引き潮の差が一番大きくなるのです。


このように、地球、太陽、月が一直線に並ぶときというのは、
「満月」&「新月」のときなんです。

「大潮」は、月2回、満月のときと新月のときにおこる現象なんです。
※ちなみに、上の図では「新月」の状態を示してあります。



続いて「小潮」について考えてみましょう。
小潮のときの、地球と太陽、月の関係を図にすると、下の図ような感じになります。














太陽、地球、月が直角の方向に並ぶときが「小潮」となるのです。


この状態のときは、
月と太陽が別々の方向に海水を引き寄せようとするので、
通常よりも海水が引き寄せられにくくなるのです。
そのため、満ち潮と引き潮の差が一番小さくなる「小潮」の状態となるのです。


このように、太陽、地球、月が直角の関係に並ぶときというのは、
「半月(上弦の月&下弦の月)」のときなんです。
「小潮」は、月2回、半月(上弦の月&下弦の月)の状態のときにおこる現象なんです。






やっぱり、宇宙が地球に及ぼす影響は大きいのですね。
私たち人間にも、月の影響があっても不思議はありません。
そういえば「満月のときは出産しやすい」とか、
「人が亡くなるときも、月の満ち欠けと関係がある」とか言われます。
昔からいわれているように、やっぱり月は神秘的ですね。


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